新型コロナ禍の最前線で努力されている医療にたずさわる
皆様に、心から感謝を申し上げます
2020年4月23日
都立病院の充実を求める連絡会
新型コロナ感染者医療に従事されている皆様の、奮闘に心から感謝を申し上げます。
都立と公社病院の医療従事者の安全を守りきる体制確保が万全とは言えない中で、全国の医療現場での感染連鎖の勢いは止まりません。この新型コロナウイルスと最初の対応は、都立病院と公社病院で武漢チャーター機からのいち早い入院受入でありました。多くの都民は「やはり都立、公社がやらないといけない医療だ」と強く思いました。
しかし、感染拡大が勢いを増していく中、コロナ対応と救急医療などの業務で、医療従事者の感染と医療崩壊の危機に対し、多くの人々が「何とか持ちこたえて!」「頼りの病院を守ろう!」との思いを発信しています。
医療関係諸団体から国に対し、思い切った対策と財政支援を緊急に行うべきとの声が出されています。しかし現場の求める医療崩壊回避の具体策が未だ示されていません。
厚労省のコロナ患者の診療報酬2倍化はICU病床のみ対象です。杉並区は1病院月額2億円の減収となると試算し、国と都へ支援が必要と表明しました。全国1200病院の支援では月2,400億円、6ケ月で1.4兆円となるなど、このまま手を打たなければ医療崩壊、病院閉鎖に追い込まれる可能性が明らかになってきました。
最前線で働く病院職員への感染抑制のため、都医師会が開始したPCR検査所設置には国の措置はゼロです。PCR検査所1カ所・月5,000万円、都内20か所で月10億円が必要です。医療現場への感染抑制のため 検査所の早期稼働は絶対必要です。
また、病院経営破綻回避のための抜本的財政支援策はどうしても必要です。
小池知事の進めている都立と公社病院の経営優先、利益追求の地方独立法人化の方向では、都民のいのちと未来は託せません。
今日の事態にあったって、困難な中、必死に医療崩壊の危機と闘っている医療にたずさわる皆様に、あらためて限りない敬意と感謝をお伝えします。コロナ禍終息に向けたあらゆる要望の実現を国と都に求め、「都立病院の充実を求める連絡会」も必要な支援を多くの皆様と共におこなっていきます。
医療従事者の皆様の安全確保が一層万全なものとなることを強く願ってやみません。